【 迷走神経ワークショップ ①】姿勢とホルモンの関係
きょうから、
迷走神経とヨガ について書いていきます。
4月29日(祝・木) オンラインワークショップ・2時間の内容になりますので、WSの予習にしていただけましたら幸いです。
ご予約はこちら。
「 迷走神経ワークショップ 」
ポリヴェーガル理論と3つのグナ
- 今回の記事
姿勢とホルモンの関係
ヨガの効果と科学的根拠
- ポリヴェーガル理論とは
多重迷走神経について
迷走神経の4つの特徴
- 自立神経について
交感神経と副交感神経
あたらしい概念
- 脳の構造
前頭前野・大脳辺縁系・脳幹
脳は3層構造
- 3つのグナ
サットヴァ・ラジャス・タマス
3つの質について
自律神経とマインドのつながり
科学の最前線で
わたしたちは、本当に面白い時代にヨガをさせてもらっています。
というのも、ここ数十年で、脳や、神経の研究がすごく進化し、
古代のヨギたちが直感的に信じていたことが 、科学的に正しかったことがつぎつぎと解明されはじめているからです。
次にあげる「 姿勢とホルモンの関係 」もその一例です。
ヨガと姿勢
ヨガでは、姿勢を大事にします。
たとえば、しっかりと垂直に立つタダアサナ ( 山のポーズ ) や、足を伸ばし背骨を床と垂直にして座るダンダアサナ ( 杖のポーズ ) などが
そのよい例でしょう。
ほかにも、ヨガで上半身をねじったり、前屈、後屈など、背骨をうごかすポーズが多いのは、背骨をしなやかにして、よい姿勢を保ちやすくする、という目的があります。
よい姿勢の効果
よい姿勢には、どういった効果があるでしょうか。
- 気分がよくなる
- 記憶力がよくなる
- 自信のある人に見せる
- テストステロンが増える
- 腰痛にいい
- 身長が高く見える
- 呼吸が深くなる
姿勢とホルモン
よい姿勢には、上のようないろいろな効果があることは、みなさんご存知のことと思います。
ですが、なぜそういった効果があるのかというと、それは、4つめの「 テストステロンが増える 」という科学的な根拠が理由になっています。
姿勢のよい男性とわるい男性
上図の左のように背中をまるめてうずくまっていると、コルチゾール ( ストレスホルモン ) が血液の中で多くなります。
逆に、図の右のように、胸をひらき、背筋の伸びた姿勢をとっている人は、血中のテストステロンが多くなります。
テストステロンは、男性ホルモンの一種で、それによって、わたしたちは、自分に自信をもつことができます。
このテストステロンは、通称モテホルモンとも呼ばれていて、
姿勢のよい男性のほうがもてるのだそうです。
背中を丸めた男性よりも、姿勢のよい男性のほうが、素敵に見えることなんかも、その人の内側に潜む自信につながっていると思うと妙に納得です。
パワーポーズ・ローパワーポーズ
下の写真は、姿勢がいかにパワフルであるかの一例です。
赤線で囲ったハイパワーポーズ ( わたしたちをパワフルに見せるポーズ ) のなかにも、姿勢がいいとは言えないものもありますが、
胸がひらいているか閉じているかで、相手に与える印象が大きく変わってくることがよくわかるかと思います。
現代のヨギならではの経験
わたしたちが普段、あたりまえのようにヨガマットの上で練習していることが、
( 例えば、呼吸を深く行うとか、背骨を正しい位置にととのえるなど )
なぜ、わたしたちの心やカラダに、そんなにも効果的なのかが、最新の科学によって、次々と解き明かされています。
科学とヨガを繋ぎ合わせて学んでいくと、
「 あぁ、だからあのポーズは。。あの呼吸法は。。 」というような感じで
普段マットの上でおこなっている練習と、そのうしろにある科学的な背景が結びついていくのです。
ヨギや科学者のみなさん、本当にたくさんの人の知恵がつながって、学びがあります。
ありがたいですね。
ポリヴェーガル理論とグナ
よい姿勢の裏に、「 ホルモン数値の変化 」という科学的な裏付けがあったように、
このポリヴェーガル理論も、ヨガ哲学の中心となる概念「 3つのグナ 」に繋がっています。
グナとは、質のことで、昔のヨギたちは、この世界の物質 ( = プラクリティ ) は、3つのグナによって構成されていると信じていました。
また次回続けますね ☆
迷走神経ワークショップのアーカイブ動画