ヨガをすることは 考える「 左脳 」から感じる「 右脳 」への切り替え
アプリ専用動画・ヨガ哲学講座 「 BRAIN × YOGA 」を10回にわけてまとめていきます。
今回は2回目、右脳と左脳についてです。
右脳・左脳のキャラクター
右脳と左脳では、「 右脳 = 女性脳・左脳 = 男性脳 」のように、特徴が異なるということは、なんとなく感覚的に知られているかと思います。
- 右脳:感性・芸術的
- 左脳:論理的・言語
過去を気にする左脳・現在をとらえる右脳
一方で、右脳 = 女性脳・左脳 = 男性脳 のような右脳・左脳のキャラクターの違いとくらべて、あまり知られていないのが、
右脳・左脳のものごとの捉えかたの違いです。
- 右脳:感じる脳
いまこの瞬間の感覚を感じる - 左脳:考える脳
過去・未来を考えて計算をおこなう
ジルボルトテイラー TED TALK
今回の「 右脳・左脳 」の内容は、
脳科学者 ジルボルトテイラーさんが 1996年に脳卒中で倒れたときの様子を語る 2008年のテッドトーク ( 約 600万回再生 ) を参考にしています。
Jill Bolt Taylor:STROKE of insight:TED TALK
わたしたち = 宇宙の生命力
ジルボルトテイラーさんのテッドトークには、
ヨガの考えかたにつながるエッセンスがたくさん散りばめられています!
たとえば、16分50秒のところで、彼女は
わたしたちは「 the life force power of the Universe 」であると語っています。
- the life force power = 生命力・プラーナ
- the Universe = 宇宙
同じ宇宙に存在するわたしたちは、同じ「 the life force power of the Universe 」で構成されている。
わたしとあなたの区別はなく、みな1つ
脳卒中に見舞われたとき、左脳が機能せず、右脳だけが活動していた瞬間、
彼女は自分のもつエネルギーと、この世界のエネルギーの境界線がなくなり、
世界との調和 = これ以上ない幸せ を感じた!
というのが、脳卒中の治療から回復されたテイラーさんがお話している内容です。
彼女が体験談からは、ヨガからのメッセージ ( アーナンダ = 至福の状態 ) とまったく同じものを感じます。
THINK LESS, FEEL MORE
考える量を減らして 感じる量を増やす
ヨガの練習のときに行いたいのは、
ポーズを通じて、自分自身を感じることです。
そのためには、ポーズは考えなくてもとれる必要があります。
ポーズを考えてとるところから、そのポーズを通じて、どのように自分自身を感じるか、
練習の時に意識されてみてください。
左脳から右脳へ
その結果、考えるのに必要な「 左脳 」ではなく、感じるときに活動が活発となる「 右脳 」優位の状態となり、
自分とまわりを分けて考える「 I am ( わたしは ) 」の左脳の思考から、
エネルギーでものごとをとらえる「 We are one. ( わたしたちは1つ ) 」の右脳の「 この世界は1つ 」という捉えかたに切り替わります。
調和・平和・1つにつなぐ
ヨガの練習を通じ、
このような「 左脳から右脳へ 」というプロセスが自然に行われることで、
ヨガの語源 ユジュ = つなぐ の根本的な目的である、世界と自分の調和や、平和なココロの状態がつちかわれます。
サマディー・アーナンダ
ここまでにお話した内容を実践するには、
相当な練習と、日々の徹底的なココロがけが必要となります。
というのも、完全に右脳状態で、自分とまわりを1つにとらえるというのは
八支則の8段階目「 サマディー 」
パンチャマヤコーシャ人間五蔵説の「 アーナンダマヤコーシャ 」に到達した領域のことをさすからです。
筆者自身、まだまだ道のりは遠いです。
まとめ
左脳・右脳
- 考える左脳・感じる右脳
- わたしたち1人1人は同じプラーナ ( 宇宙の生命力 ) で構成されている
- 左脳は、わたしたち1人1人を 別々の存在とみなす
- 右脳は、「 みな1つ 同じ存在 」と捉える
- ヨガでは 呼吸やポーズを感じることによって「 左脳 」→ 「 右脳 」の変化が自然に起こる ため 調和のココロが育まれる
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今回の記事は
「 脳科学 × ヨガ哲学 ② 左脳と右脳について 」
をご参照ください。