大人も子供も。やり抜く力 「 GRIT 」はヨガで育つ
こんにちは、都内でyogaのインストラクターをしているミカ( @mikamikayoga )です!
本日は、「 ヨガでグリットを育てる 」がテーマです。
グリットってなに?
グリットは、「 やり抜く力・努力 」という意味。
人生で成功するためには、この「 グリット 」があるかどうかが重要な要素だと言われています。
グリットをどのようにして育てるか、教育の世界やビジネスの世界で感心が集まっています。
「 グリット 」の重要性を最初に提唱した心理学者アンジェラ・リー・ダックワークスさんの考えと、なぜ「 ヨガでグリットが育つ 」のか?について、お話していきます。
GRITを突き止めた心理学者
Angela・Lee・Duckworth さん
「 グリット 」研究 第一認者の女性、アンジェラ・リー・ダックワークスさんは、
マッキンゼーにコンサルタントとして勤めたのち、ニューヨーク市の中学校・高校の教員になるという珍しい経歴の持ち主。
そんな彼女が教員をしている時に興味を持ったのが、
成績の良い生徒のIQ ( 知能指数 )が、実はさほど高くないという事実。
逆に、IQ が高いのに、成績が良くない生徒もいる。
この違いは一体何なのか。
それこそが、物事を成し遂げるためにキーとなる重要な要素だろうと考えたアンジェラさんは、
大学へ移り、「 Achievement = 目的達成 」について研究をします。
彼女は何年にもわたって、軍隊トレーニングチームや小学生のスペルコンテスト、企業のトップセールスマン、さまざまな異なるカテゴリーにおける成功者の共通点を探り、
そして突き止めたのが「 GRIT : やり抜く力 」なわけです。
10 year rule : 石の上にも10年ルール!!??
動画のスピーチからですが、彼女は自分自身の経歴を振り返り、転職経験の多い自分はグリットがないと言っています。
それと同時に、ワールドクラスのパフォーマーはみな、成果をあげるのに10年の月日を練習に費やしているという「 10年ルール 」についても触れています。彼女自身、グリットの研究をスタートしてから10年経つまで、残りの3年、どうなるか見てみたいと話していました。( 2009年 下動画 )
アンジェラさんは、2016年に十数年にわたる研究の集大成とも言える著書「 GRIT 」を出版しています。
「 10年ルール 」は本当ですね。
Angela Lee Duckworth, Ph. D.
Assistant Professor of Psychology, University of Pennsylvania
動画( 英語 )と書籍 ( 日本語 )を紹介しておきます。彼女の研究についてより詳しく知りたいかたは、参考にしてみてください。
努力は2乗、才能にまさる影響力
わたしたちは一般的に、「 才能があるから成功する 」と考えがちですが、アンジェラさんの考えはまったく違います。
下の公式を見ると、達成までの道のり、「 努力 」は2回掛かっています。
「 努力 」は「 才能 」よりも 目標達成に影響を与えるのだという、彼女の言わんとするメインコンセプトをイメージ的に理解することができるでしょう。
そういえば、日本語でも「 努力は才能に勝る 」という感じのことわざがありますね。
アンジェラさんは膨大な研究データを用いて、「 努力は才能に勝る 」の科学的な裏付けをしたのです。
「 才能がない 」を言い訳にしちゃいけない
確かに限界はあります。
誰もが、身長2メートル以上で、NBAに入り、活躍できるわけではありません。
でも、誰もが努力次第で、地元の野球チームのトップにはなれるのです。
多くの人が、才能がないからではなく、
めんどくさくて、挑戦することさえも最初にしていないだけなのです。
「 才能がないからね、自分には無理だよ。」と、
才能がないことを言い訳にしてはダメなのです。
教育・ビジネス業界で注目の能力
子供の頃に「 GRIT 」がつくと、
その子は人生を粘り強く生きられるようになるでしょう。
社会に出てからは、その耐久性がより必要となります。
どうやってグリッドを育てていくのか、
教育業界でも、ビジネス業界でも、注目の課題となっている理由、ご理解いただけたのではないでしょうか。
GRITを育てるには「 成長思考 」
脳から変える : Growth Mind Set
いま現在、グリットを育てるのに有力だとされているのが 「 成長思考 」というアイディア。
これは、スタンフォード大学のキャロル・ドウェック教授による
「 脳の構造について学んだ子供は、失敗した時の立ち直りが早い 」という研究結果にもとづくものです。
・失敗は永遠に続かない
・成功体験を経験させる
脳の構造を理解した子供は、そうでない子と比べて、試練が訪れた時、思考をポジティブに切り替えられる傾向があっということです。
ヨガでも「 思考を成長させること 」が可能
「 ヨガ 」や 「 マインドフルネス 」、「 瞑想 」には、脳の構造自体を変えていくという効果があります。
ヨガやマインドフルネスでは、
いまに意識を向ける・ジャッジをしない、という心のトレーニングを行います。
筋トレのようなもので、続けるうちに、少しずつポジティブな考え方が身につき、
3か月もすると、脳自体の構造が変わっていきます。
アメリカでは、子供のためのヨガ 「 キッズヨガ 」も人気です。
子供がヨガをすることは、子供の「 成長思考 」をうながし、「 グリット 」をそだてるという点からも、とても効果的であると言えるでしょう。
そして、 脳は何歳になっても変えることができるので、ヨガや瞑想で脳の構造を変えることは、子供だけでなく、大人にも可能なのです。
実現させたいことへの情熱・忍耐力
Grit is passion and perseverance for a long-term goal.
ただし、グリットを維持し続けるというのは大変なことです。
もう止めたいという誘惑、何度もなんども失敗を経験することになります。
それでも、グリットでいるために、最も重要なこと、それは
自分がやりたいことに情熱を持ち続けること、常にその情熱を更新し続けること。
Find what you love in your life. by Steve Jobs
最後は、スティーブジョブズ氏のスピーチから。
自分がやりたいことを見つけることがグリットになるためのスタートなのかもしれません。
まとめ
- グリットとは、成功に欠かせない「 やり抜く力 」
- ワールドクラスのパフォーマーは10年間練習を続けている
- 努力は才能よりもAchievement ( 目標の達成 )に影響する
- グリットを育てるのには、「 成長思考 」を身につけること
- ヨガや瞑想で「 成長思考 」を身につけ、グリットを育てることができる
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みかさん❤️
素晴らしいブログをありがとうございます。
『やり抜く力』今までの自分に一番無かったものです。
頑張ろうって思えました
みよこさん、ありがとうございます!