③八支則について – ポーズと呼吸

さあ、ヨガの基本原理、
「八支則」の3回目です。

第2回の前回では、

「八支則」の1番目ヤマ (禁戒)と2番目ニヤマ (勧戒)について触れ、
ヨガの目的、「 調和の心を育てること 」についてお話しました。

本日はその続き、
「八支則」の3つ目ポーズと、その次の4つ目呼吸について。

体を動かしポーズをとるヨガを全て
ハタヨガといいます。

現代広まっているヨガのほとんどが
ハタヨガであるように、
「八支則」の3番目ポーズと4番目呼吸は
現代のヨガ愛好者である私たちにとって「 ヨガ 」そのもの。

見ための美しさ( ポーズの完成度 )にこだわりすぎてはいけない一方で、
「 ポーズ 」や「 呼吸 」も、
「 心の調和 / ヨ
ガの目的 」へと繋がる道。

では、見ていきましょう!

テスト 

3番目のアーサナ / ASANA / ポーズ ( = ポーズ・瞑想をするための座った姿勢 )と、
4番目のプラーナヤーマ / PRANAYAMA / 呼吸


この2つは、
60分なら60分のヨガのレッスンの時間をかけて、
わたしたちが主に行っていることです。
よく耳にするハタヨガというのは、ヨガの一種で、

わたしたちは、ヨガのレッスンを受けるときに、
ポーズをとりながら、胸が開く心地よさや、
片足で立つ難しさ、またハムストリングスが硬いことなど、

身体のありとあらゆる部分に意識を向けてます。

その時、常に呼吸を続けることが大事ですね。
呼吸をすることで、全身にエネルギーが流れるのを感じられるし、
呼吸とともに肋骨が動いたり、
吐く息の腹圧で内臓をマッサージするような感覚も得られます。

日常、パソコンをしながら、

みなさんは 胸や脚、肋骨やお腹のことを考えていますか?
( せいぜいお腹が減ったな。。くらい^ ^?)

ヨガの時間は

「 ご自身の身体に意識を向ける時間 」
当たり前のようにアナウンスされるこの言葉の意味を、
より深いところまで理解し、意識をすると、
マットの上での集中が深まるのです。

マットの上でポーズをとる : 足・腕・胸・背中、全身を感じる。
呼吸は常に行われている : より深く観察すると肋骨が動いたり、内臓の感覚まで意識ができるようになる。
      ↓
みなさんの意識は、「 いま 」 この瞬間に向いている

3のポーズと4の呼吸はセット。

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( ちょっと余談 ) 

ポーズはうまいほうがいい?

前回、ヨガの目的は、「 調和の心を育てること 」
ポーズの習熟度ではないということをお話しました。

ポーズへの執着は、気をつけないと

自我(エゴ)になり兼ねません。
でも、「 このポーズができるようになりたい!」
という目標は、意識が集中され
日々の練習 / ヨガプラクティスの質を高めます。

私が個人的に思うことは、
超人的なヨガのポーズがとれる人たちは、
基本的に心 / マインドも穏やかです。
それは、厳しい練習の過程で、
自然と調和の心も育まれてきたからなのでしょう。

( 逆に例えば、体操選手がヨガのポーズをとってみて、
それが完璧だったとしても、それはただの美しいポーズに過ぎず、
「 ヨガ 」の根幹である、「 気づき 」が抜けているはずです。
「 気づき 」はみなさんが通る「 過程 」にあるからです。
  ヨガは過程が大事。 )

だから、ポーズは ” うまい ” ほうがいいわけではなく、
ポーズが ” うまくなるまでの過程 ” にたくさんの
ヨガの教えがあり、その1つ1つに気づくことが大事ということです。

気づきがなければヨガではない。

ポーズや呼吸にきちんと取り組むことで、
必ず調和の心を育んでくれる。

そう思うとヨガって本当にすごい!

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今日はこのあたりまでにし、
また次の回に「八支則 / アシュタンガ 」の後半、
5〜8までを見ていきましょう!


Shanti om, yoga for the ATHELTE