バガヴァッドギータ・ブッディを心と肉体のリーダーに
きょうは、バガヴァッド・ギータのお話をします。
もっとも有名な経典の1つ
バガヴァッド・ギータというのは、 18チャプター・700もの節からなるヴェーダ聖典で、本当に有名・ポピュラーな書物です。
2人の登場人物
ギータには、2名のメインキャラクターがいます。
1人は、アルジュナ
アルジュナは戦士ですが、 戦場で敵軍に子供の頃の友人をみつけ戦意を失ってしまいます。
もう1人はクリシュナ神
やる気をなくしてしまったアルジュナを励ます役割です。
5感覚器官と馬車の絵
かの有名な「 クリシュナとアルジュナのチャリオット ( 戦車 ) 」の絵も、バガヴァッド・ギータの一節です。
絵のメッセージ
この絵は、わたしたちが人生という道を進む様子を、「 戦場 」になぞらえています。
人生はときに戦い
この人生において、わたしたちは、様々な場面で、マインドに打ち勝つ必要があります。
人生を快適に送るには、
肉体である馬車の手入れ、
また感覚器官である馬をコントロールする賢いドライバーが必要である
というのが、この絵のメッセージです。
- 5匹の馬:5つの感覚器官
- 手綱:マナス ( ココロの一部 )
- 御者 ( ドライバー ):ブッディ ( 知性・ココロの一部 )
- 馬車:肉体
人間のもつ財産
さてところで、
わたしたち人間に与えられたもっとも価値のあるものはいったいなんだと思いますか?
みなさんもちょっと考えてみてください。
肉体とココロ
わたしたち人間が与えられ、もっとも価値のあるものといのは、
肉体と心です。
家や車、時計といった所有物や、人間関係・社会的なポジションではありません。
( もちろん、そういったものにも価値はあります。)
人生で問題が続く1つの原因
ですが、わたしたちは、
わたしたちに与えられているもっとも価値のある道具の使いかたを意外に知らない、
またその価値に気づいてさえいない可能性があります。
もし、人生で似たような問題が続くとしたら、心と体を正しく使っていないからです。
逆にココロとカラダの使いかたを知ることは、問題の解決になります。
ココロとは
ひとことに「 心 」といっても、
悲しい・嬉しい、といった感情を発生させるマナス ( 感情 ) もあれば、
物事を賢く判断することのできるブッディ ( 知性 ) もあります。
そう言われてみると、意外にココロのことを知らないな、
というかたは、
過去の記事「 ココロの異なる4つの性質レベル 」をご覧ください。
肉体とココロの関係性
肉体とマインドは、つぎのようにどちらの立場が上でもうまくいきません。
ケース1
肉体がマインドの下ではたらいている
例 )
人の言っていることが気になって、勉強に身が入らない・仕事に集中できない
ケース2
マインドがカラダの下ではたらいている
例 )
甘いものが食べたい、眠い、休みたい、といったカラダの欲求に対し、極端にココロがいいなりである状態
リーダーはブッディ
では、どのような状態が理想かというと
答えはシンプルで、
ブッディ = 知性 をマインドとカラダのリーダーにすることです。
行動の前に考える
ブッディ ( 知性 ) がリーダーというのは、すべての行いに対して意識的である状態です。
なにか行動を起こす時、
その行為がはたして
- 自分のためだけなのか
- それとも、他の人の役にもたつのか
というブッディ ( リーダー ) のチェックがつねに入ります。
御者が手綱を握る構図
さいしょにご紹介した5匹の馬の絵の思い出していただくと、
馬 ( 肉体の感覚器官 = カラダ ) と
手綱 ( ココロの感情的な部分 = マナス )をコントロールしているのが
ドライバー( 御者 = ブッディ )である
というこの構図に、よりいっそう納得がいきませんか?
ブッディは知性ですが、勉強ができること・賢いことではありません。
この世界で人間としての自分の役割を見極める役割を果たす、真の知性・ブッディを育てましょう。
しっかりとしたブッディが運転席に座っていれば、みなさんのこの世界でのドライブがより快適にスムーズになります。
アプリ・ミニ哲学動画
今回のお話は、
- いまの行為に注意深くなることが
- 未来を作りだす
- 人生はコントロールできる
というカルマの考えかたが、最後の大事なまとめになります。
こちらのブログの内容は
ミニ哲学動画からもご覧いただけます。
ミニ哲学動画
10分でわかる
ヨガ哲学シリーズ ( アプリ )
500円
アプリダウンロード方法
アップストア・グーグルプレイを
朝ヨガ もしくは朝ヨガライブ で検索
ありがとうございます \^ ^/