2つのミカタ「 この世界 」① 一時的なしあわせ ② 幸せとおもわれる感情 の落とし穴
ほんじつは、ヨガ哲学講座 「 SURENNDER スレンダー 」の2回目
1回目では ヨガの二元論 ( プルシャ・プラクリティ ) の考えかたについてまなびました。
2回目の今回は、この世界 = プラクリティ を2つの視点からみていきます。
見られるものは見るもののために存在する
見られるもの = プラクリティ
見るもの = プルシャ
ここで見られるもの ( = プラクリティ ) を この世界
見るもの ( = プルシャ ) を「 続く幸せ 」
と考えてみてください。
この世界は、わたしたちが 変わることのない「 幸せ 」を経験するために存在する、
ということです。
永遠に続く幸せへの道のりは簡単ではない
ただし、「 永遠に続く幸せ 」への到達というのは、
ヨガの八支則の8段階目、サマディー。
この世からの解脱 ( = 悟りをひらく ) ことと同じです。
努力なしに辿りつける場所ではありません。
2つの視点からみていきましょう。
続くしあわせに関する過去の記事
八支則に関する過去の記事
この世界 ① 幸せになりたい
人間だけでなく、
この地球上 すべての生き物のユニバーサルルール
それは幸せに生きていくことです。
なにを「 幸せ 」とするかが
それぞれで違うだけで
基本的には、植物・動物・人間
みんな幸せに快適に生きていきたいのです。
一時的なしあわせ
わたしたちが、手っ取り早く幸せを感じるための方法は
この世界にあふれています。
それがこの世界の経済の成り立つ仕組みだからです。
アルコールや甘い物、キラキラする高級品で
一時的な幸せを楽しむことは、悪いことではありません。
ですが、その「 一時的な幸せ 」をずーっと永遠に続けていけるのか、
それが自分の身体・ココロにほんとうによい影響を及ぼしているのか、
よくよく注意深くなる必要があります。
かしこく選ぶ
いまの時代ほどモノで溢れているこの世界で生きていくには、
自分が購入する物 = 関わる物質
を賢く選ぶことが大事です。
ちょっと余談ですが、
モノを購入すること = エネルギーの交換と同じ、と捉えます。
だから、自分がなにかにお金を使うときは、
気持ちのいいお店・人・空間であるかを大事にしています。
この世界 ② 感情のトラップ
社会でうまれる感情
さてこの世界を2つめの視点からみていきます。
人・人・人
この世界は、人と人が関わりあって成り立っています。
人が集まれば人間関係・出来事が生まれます。
こういった人間関係や出来事が発生すると、
自然となにかしらの感情が湧きます。
うれしい感情
かなしい感情
ストレスに感じる気持ち
などなど、さまざまです。
感情のトラップ
わたしちは当然のことですが、
うれしい・リラックスといった幸せを感じられる感情を好み
ストレスや不安、怒りはあまり好まないという傾向があります。
とても自然なことで、
あえてストレスや不安、怒りを感じようとする必要はまったくありません。
ですが、1つ気をつけておきたいことがあります。
世界 = 経験を与えるために存在する
この世界で経験するすべてのことは
わたしたちを成長するために起こっています。
居心地のよい感情だけを経験し、
チャレンジを避けつづけていても、
「 プルシャ = 続く幸せ 」には到達できないのです。
困難やチャレンジが必要な状況にであったとき、
また失敗したとき
「 ストレス・不安・悲しみ 」といった感情が発生しても
避ける、逃げる必要はないのです。
それを続けている限り、
わたしたちは 内面を成長させることができません。
プルシャへの道は開けないのです。
これが、本日の記事のトップ
見られるものは見るもののために存在する
の意味です。
まとめ
- この世界にはわたしたちが一時的に幸せを感じる方法がたくさんある
→ 注意深く選びます
- 一見困難と思われる状況・またそこで生じる一見ネガティブな感情を避けつづけていてもプルシャへの道はひらかれない
→ なぜならその経験は必要な経験だから - この世界のすべては、見るもの = プルシャ に経験をあたえるために存在する
→ ヨガスートラ 2章18〜21節
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ヨガ哲学講座動画
こちらの記事の内容は、アプリ の
「 SURRENDER ② 世界 = プラクリティ を2つの視点でみる 」
という30分程度の動画と対応しています。
ヨガ哲学講座動画 をご覧いただくことで
みなさんのヨガへの理解・探究心が
よりいっそう深まることを願っています。