「 世界へのサーブ = 奉仕 」カルマヨガの土台となるヨガの考えかたを学びます

先日の朝ヨガライブでお話した「 幸せの追求  」の回の補足をします。

 「 幸せ 」を、変化し続ける世界の中に見い出すことはできない一方で、

世界に「 奉仕するココロ 」は、わたしたちをこの世界で「 成功の鍵 」となります。

この2つは、一見矛盾しているように思われがちですが、どういうことか、詳しくみていきましょう。

 

 

  「 幸せの追求 」に関する復習   

 

  • 一般的なイメージ
    幸せ
    = 成功 ( 経済力・人間関係・社会での地位など ) 
  • 物質世界は変化し続ける
  • 変化するものに「 変わらない幸せ 」を見つけることは不可能
  • ヨガ哲学
    至福
    = 「 プルシャ 」への到達 

 

Yogaquote 0827  

 


  

「 至福 」の前段階

 

ヨガで「 至福 」とは、「 プルシャ 」への到達。
なにをもたずとも、幸せ!と感じることのできる境地。 

ですが、このステージは
悟り」を意味する最終段階。

わたしたちは、その前に「 世界 」という舞台で、人々の役にたつという、前段階を経験します。

 

役にたつ = 奉仕すること

 

わたしたちはこの世界で、失敗を経験し、悔しい思い、悲しい思いをし、 そののちに人の役に立つ = 奉仕することを学びます。 

世界の荒波は、わたしたちのココロの強くきたえるためにあるのです!

わたしたちが経験するどの試練も、「 世界からのまなびタパス ( ニヤマ3番目 苦行 ) として受け入れます。 

人の役に立つことを、「 よろこび 」に感じられるようになった時、

わたしたちの行為自体が「 ヨガ 」となり、
行為のヨガ

カルマヨガという種類のヨガに分類されます。

Karma Yoga = Yoga of action

  • 行為のヨガ
  • 結果をもとめず、他者のために行為すること

 


 

無執着は「 成功の鍵 」

 

ヨガの聖典は、無執着 / ヴァイラーギャ こそがこの世界での成功の鍵だといいます。

すべてに見返りをもとめず、行為できるようになった時、

わたしたちは、行為の果実 (  =  報酬結果 ) を世界から受けとるようになるのだそうです。 

したの図は、ヨガ哲学 ワークショップで使う教材です。

 

Karmayoga

 

世界からの見返りを放棄

 

物質世界に幸せは存在しない 」と言っておきながら、

無執着の行為が、人生の成功への鍵 」とされるのは、どういう事か。

 

心身の正しいつかいかた

 

ポイントは、「 ココロカラダ 」が正しく使われる、という点にあります。

ココロやカラダというのは、アートマン のこの世での一時的な住み家で、言わば借り物。

わたしたちのものではありません。

借りている (  = この世に生きる ) 間、ココロとカラダは、この世界をよりよくするために役立たせるのが、正しい使いかた。

見返りは、そもそも不要なのです。

 

無執着のほうがラク

見返りをもとめるココロは、不満を生み、ドゥエーシャ (  憎悪 )  につながります。

最初からヴァイラーギャ (  無執着 ) のココロでいるほうが、よっぽど 自分のココロにくつろぐことができます。

   

ヨガは「 より生きるための知恵

1つ1つの「 行為 」が、人によろこんでもらえるものか、
世界と調和しているか、
そこに見返りを期待していないか、分析してみてください。 

皆さんの毎日に、ヨガの「 知恵 」が少しでも届けば幸いです。

   

NAMASTE!!

   

ヨガ哲学 ワークショップ開催
11月24日 16時〜

Bookaclass