この世で唯一不変「 プルシャ = 純粋意識 」への到達こそが至上の幸せ = アーナンダ
本日は5月に書いた
「 コロコロ変わる雲と不変の空 」の続き
「 たった1つ変わらないもの プルシャ 」について お話をします。
「 コロコロ変わる雲と不変のソラ 」の記事の内容
- 「 幸せ 」人類すべてに共通する欲求
- どういったときに「 幸せ 」を感じるかはひとそれぞれ
- 多くのひとは外側の世界に幸せを求めがち
- 外側の世界は物質的で変化し続ける ( 空の雲のように )
- 変化し続けるものからは Lasting Happiness ( ずっとつづく幸せ ) は得られない
- ずっと続く幸せとは、変化しないものを見つけたときにこそ達成される
- 「 変化しないもの 」はたった1つしかない
「 変化しないもの 」とは?
さて、前回のブログでは、Lasting Happiness へと続く「 たった1つの変化しないもの 」については、少し内容が難しくなるので触れませんでした。
今回、ご質問をくださったかたがいたので、続きを書きます。
その前にこちらの2つの記事にも目を通しておいていただくと、今回の内容をより理解しやすいと思います。
記事 ①「 世界へのサーブ = 奉仕 」カルマヨガの土台となるヨガの考えかた
ヨガの「 至福 = ANANDA 」とは 「 プルシャ 」への到達。
何をもたずとも幸せ!と感じることのできる境地
記事① のこちらの箇所が 今回のご質問への答えになります。
変化しないものとは「 プルシャ 」
プルシャへの到達が、
永遠に続く幸せ Lasting Happiness なのです。
「 プルシャ 」とは なに?
そうすると、つぎはこの質問が浮かんでくるでしょう。
「 プルシャ 」は
「 Atman|アートマン 」という言い方もできます。
記事 ② ヨガの経典「 バガヴァッドギーター 」からまなぶ感覚をコントロールするすべ
ここで思い出していただきたいのが 記事② にある アルジュナのカリオット ( 戦車 )の絵です。
この絵は、わたしたちの感覚を5匹の馬になぞらえて描かれていることで有名です。
5匹の馬がひく馬車には、ドライバーと乗客 の2名がいます。
わたしたちは、通常ドライバーを自分自身だと思うのですが、
ほんとうの自分自身というのは、馬車に乗っている「 乗客|パッセンジャー 」のほう。
そして、この 乗客|パッセンジャー こそが
プルシャ ( ほんとうの自分 | True Yourself )
絵を見ていただくと、プルシャの近くにアートマンの文字もきちんと入れてあります。2つは とても近い概念を意味するのです。
「 プルシャ 」とは 意識
プルシャは、「 Pure Consciousness|純粋意識 」
と思ってください。
この 純粋意識 ( 他に 宇宙意識など なんでもいいのですが ) を得ることが、
プルシャへの到達です。
PANCHA MAYA KOSHA
2018年 ニューヨークスタイルヨガの更新トレーニングでは
「 パンチャマヤコーシャ 」についても 少しだけ触れました。
パンチャマヤコーシャというのは、
人間を 5つのレイヤー ( 層 ) から成るとして理解する「ヨガの考えかた = ヨガ哲学 」です。
こちらの記事では詳しい説明を省略しますが、
レイヤーのことをコーシャ ( 鞘 ) といい、
1番内側の鞘が肉体で、アーナンマヤコーシャ ( 食物鞘 )
( 人間は肉体のみでできているのではない と考えるのがヨガです )
内側の鞘から、外側の鞘にかけて、レベルが上がっていきます。( 専門的な言いかたでは、次元 / dimension が違うといいます )
レベルが上がる、というのは
感じとるのが難しい、ということです。
平均的な人々が感じられるのは、この肉体程度。
ですが、少し鋭い人 ( 特に社長・経営者のような立場の人 ) の中には、場のエネルギーを感じとることに長けている人がいます。
それは、2つめの枠、プラーナマーヤコーシャ ( 生気鞘 ) を感じとれているのです。
ヨガで感覚を鍛えると、どんどん外側の鞘まで感じられるようになります。
PANCHA MAYA KOSHA
さて、今日の話をまとめていきます。
パンチャマヤコーシャの1番外側のレイヤーは「 アーナンダマヤコーシャ|歓喜鞘 」
そうです、アーナンダとは
ANANDA = 至上:プルシャへの到達
5つ目の鞘を操れるようになることなのです。
プルシャとは純粋意識。
肉体でもない、マインドでもない、知性でもない。
もっと高次元まで自分を高めたときにようやく
感じることのできるステージと思ってください!
達成は容易ではなさそうですね。
質問へのお答え
( ご質問 ) たった1つ変わらないものは何ですか?
それは、わたしたち1人1人の奥底にひそむ
プルシャ|純粋意識・アートマン です。
プルシャへの到達は
パンチャマヤコーシャの1番外側の鞘をあやつることと考えれば、
難しいことが分かりますね。
MY BRAIN RESEARCH
アーナンダ、というのは、
「 右脳 」が優位にはたらいている時の状態 / state で、
自分と周りとの区別がなく
この世のすべてを「 エネルギー 」として捉えています。
シャヴァーサナの時に感じる、
カラダがふわふわとした感覚がそれに近いと認識しています。
11月24日 ( 土 ) 16時〜18時 ヨガ哲学
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